~FXで勝てるようになるためのに その2
前回は「FXにおけるトレードノート(日記)の書き方」だった。
今回は「トレード記録」。意味が異なる。
日頃から言う。
FXで勝てるようになるためには「手法も大事だけど、学び方も大事」。
なので、この2つは両輪になっている。どちらか一方だけだと機能しない。
今日はそんな話。
(↓前回)
FXトレードノートの書き方 ~FXで勝てるようになるために その1
FXのトレード記録って書かなくていいの?という疑問
FXの反省・学習をするために「負けトレード集」を作ってみる
前回は「トレードノート(日記)」を書きなさい、と言った。
丁寧な字で書かなくていいし、後から見返すために時間をかけて美しく書かなくてもいい。
書くことで思考することが大事。
感情ではなく、思考することで質の良いチャート分析やトレードができるようになる。その訓練。
じゃあ、
日々のトレードの反省・分析はどうしたらいいの?
という疑問。
負けトレードを収集する「Dieジェスト(死亡画面ダイジェスト集)」というのがある。
トレード記録・トレードノートの書き方=美しくしない
恥ずかしい話をする。
日頃から「FXは学び方が大事ですよ~」って言ってるんだけど、これは過去の経験から来ているもの。
僕には収集癖があった。
FXの修行時代に、所属している勉強会の専業トレーダーたちのトレード報告をせっせをコレクションしていた。
トレード報告が勉強会内にアップされると、その部分をプリントアウトしてノートに貼ったりファイリングしたり。
で、時間をかけて作った美しいノートを見てウットリしていた。
で、それが役に立ったのかというと、全く役に立たなかった。
1年半、それをやっていたが、FXで全く勝てるようにならなかった。
前回の記事で言った。「ノートはトレードしない」。
トレードをするのは人間だ。だから、トレード記録はノートではなく自分の「脳」に叩き込まなきゃいけない。
せっせと時間をかけて美しいトレード記録・トレードノートを作ったって、ソイツがチャート分析をしてくれるわけじゃないんだから。
FXにおける「負けトレードパターン集」の作り方・使い方
トレードの反省に手間を掛けない、コレクションしない
FXトレーダーにとって、負けトレードパターンの認識というのはとても大事。
「俺、いっつもここでやらかすんだよね~」というのが「何となくそう思ってる」から「明確にわかる」状態に持っていく。
過去の僕がやっていたような美しいノート作りは必要ない。時間のムダ。他人のトレードとかコレクションしない。
その日、負けトレードがありました、と。
そしたら、MT4のチャートをキャプチャして「Dieジェスト」って書いてあるフォルダにさっさと入れればいい。
形式的で面倒なことはできるだけしない。
日付、通貨ペア、保有時間、エントリー日時、決済日時、獲得pips数、ポジ保有中の感情、等々、細々としたことはできるだけ省く。
必要なことだけ書く。(日付とpips数くらいは書いといたほうがいいかもしれない。あと、ちょっとしたメモも。)
とにかく実践。
教わったルール通りに素直にトレードをしてみる。負けたらDieジェストに画像をポンポン突っ込む。
FXで勝てるようになるには「長く続ける」ことが必要。
一晩で勝ち組トレーダーにはなれない。
トレードを何ヶ月・何年もして練習・訓練して、そしてようやく一人前になる。
だから1回のトレードの反省にトテツモナイ手間を掛けるんじゃなくて、トレードそのものを「長く続けなきゃいけない」。
だから「綺麗なFXノートを作るな」と言っている。
それは今回教えているトレード記録だけじゃなくて、前回言ったトレード日記でも同様。
手間と時間が掛かりすぎると、手間を掛けない場合と比べて、FXを学ぶのを途中で挫折する確率が格段に上がる。それだと意味がない。
トレード記録(負けトレードパターン集)をどう使うか
事あるごとに眺める。
修行時代に失敗したのは、1回のトレード記録を作るのに時間を書けすぎたことと、もう1つ原因がある。
それは「ノートを作ってオシマイ」だったこと。
時間をかけて超絶美麗トレード記録を作る。で、作った直後はウットリして眺める。
で、何度も見返すかといえば「永久にほったらかす」。また次のウットリノートを作り始める。
これではトレードスキルは永久に向上しない。
事あるごとにDieジェストフォルダを開いて、そこにあるトレード画像を眺める。
声を出すのがいい。「この負けパターンは昨日もやったなぁ・・・」
また後日、Dieジェストフォルダを開いて眺める。すると、前回とは違った気付きが生まれる。
「あれ?この負けパターン、何ヶ月か前にもやってなかったか?」
そして数ヶ月前の負けトレードを見つけ出し「やっぱりな。」で、自分の知らなかった自分のクセに気づく。
人前で発表するのもいい。
FX勉強会では、トレーダー仲間がオンラインで話せる「座談会」ってのがあるから、そこで話せばいい。
「いやぁ、自分の負けパターンに気付いたんですよ~」
そしたら、さらに気づきが生まれる。メタ認知というやつだ。
「あれ?自分のこのクセは、あの日のトレードにも影響してるんじゃないか?」「やっぱりな。」
負けトレード分析というのは、長く続ければ続けるほど、トレーダーにとって有利に働く。
過去の僕が失敗したように「1回やってオシマイ」ってのは、もったいなさすぎる。